ツアーかフリー旅行か?

70年代後半、サッカー観戦旅行といえば、年に1度の『イレブン』主催の観戦ツアーだけだった。あの当時フリーで観戦にいくファンなど、ほとんどいなかった時代である。
HPのサブタイトルはサッカー観戦貧乏旅行となっているが、小生の初海外は貧乏旅行どころか、とんでもなく高いこのツアーであった。
81年3月、たった13日間のツアー料金は、観戦試合4試合で488000円!!
当時の初任給が12万ほどだったことを考えると、給料の4ヶ月分。現在の価値だと80万くらいのツアーということになる。それだけに、年に1度だけ開催されるツアーもせいぜい20名ほどのマニアだけに許されたものであった。
ちなみに81年のツアーでは新婚さん1組以外、全員男性。

年代

観戦旅行の特徴、情報収集法など

80年代前半

年に一度の『イレブン』ツアーの他はWorld Cupの観戦ツアーくらい。
情報収集は外国の雑誌で。特に英国の
World Soccerの10月号に掲載されていたEurope各国リーグのFixtureは必需品。
新聞は当然、英字紙。40円だった
Daily Yomiuriは特に貴重だった。水曜のBig Gameの結果は木曜の夕刊、Asahi Evening Newsで確認という時代。
映像は週に1度のダイヤモンドサッカー。23時からの
TVKの英語ニュースのスポーツコーナー(特に月曜日)は欠かせなかった。
81年、『地球の歩き方』シリーズはヨーロッパとアメリカの2冊だけ?
ヨーロッパ系のフライトはアンカレッジ経由で約17〜8時間!
ちなみに、小生の卒業旅行(82年)では、約1ヶ月で12試合の観戦であったが、日本人に会ったのは
Parisで行われた、FRACNE vs ITALY戦での2人のみ。Old TraffordでもSan Siroでも、日本人には会わず。Parisで会った1人("サッカー狂会"のK氏)は奥寺が出場したBremen vs Bayern戦のゴール裏で日の丸を振っていた人だった。

80年代後半

観戦ツアー数はほとんど変らず。
日程は
World Soccerでの確認の他、サッカー雑誌の編集部へのTELで確認。
直行便も出始めた頃と思うが、貧乏旅行者はアジア系の南周り。しかし、空席も意外とあるため、4席独占し横になって行ったことも何度か経験。
86年暮れと、87年9月の旅行では、日本人の観戦旅行者は見かけず。
バブル全盛で、海外旅行者数は急増という時代だが、はるばるヨーロッパまで観戦に訪れる日本人はそれほど多くはなかった。
しかし、88〜90年の長期旅行中は
MilanoLondonなどで、卒業旅行シーズンには試合毎に5〜6名、見かけるようになってきた。

90年代前半

各国のリーグ日程が雑誌に掲載されるようになったのがこの頃。
卒業旅行が当たり前の時代で、2〜3月の旅行者はかなり増えてきたと思われる。
WOWOWでのSerie A放送が始まり、旅行先はイタリア中心に。
しかし、数年後中田マニアになるファンも、まだ当時の最強
Milanには興味を示さず?

90年代後半

人気のSeriePremierは毎週のように観戦ツアーあり。CLWorld Cup予選のツアーも多い。
情報収集は
Internetで。日本のスポーツ紙にもリーグ日程がのり、Sky PerfecTVでは主要国リーグがほとんどカバーされる。
J League誕生、World Cup初出場、中田&名波&城の海外移籍などで観戦旅行者が急増。日本人を見かけないSerie Aの試合がないくらい?
観戦タイプは、大きく分けて以下の4タイプ
(1)特定の選手の追いかけ(中田、
Baggioなど)
(2)
Serie Aの強豪中心(いわゆるBig 7
(3)
Serie A以外の人気のリーグ(EnglandSpainなど)
(4)何でもOK

あれから20数年、格安航空券が出まわり気楽にヨーロッパへ、という時代になってきた。
これから観戦旅行へ行く場合、特に初海外旅行
or初海外観戦となると、どの形態の旅行にすべきか迷うところ。
各旅行形態の特徴はこんな感じ。

旅行形態

メリット

デメリット

ツアー

移動、Hotel、食事、Ticket心配がいらない。
確実に同じ目的をもったファンと知り合える。
何と言っても、最近のツアー料金は
World Cupなどを除けば、かなり安くなっている。
Serie A観戦ツアー(3泊5日)で14〜5万ならフリーで行く場合と料金的には大差ないので、初海外旅行or初海外観戦などの場合はお勧め。
Reconfirm不要

移動、Hotel、食事、Ticket心配という楽しみがない。
別料金を払わない限り
HotelTwin利用なので、1人での参加の場合は、同室となる相手次第の旅行となる。
YHや安宿に泊まる楽しみ、夜行列車などに乗る機会はほとんどない。
ツアーによっては、早朝の移動などで、せっかくいい
Hotelに泊まっても、ほとんど意味なしの宿泊日もある。

フリー
(グループ)

Hotel代が安く済む。
仲間と一緒の行動で、危険は分散される。特に夜行列車利用時などは、3〜4人でコンパートメントを占領してしまえば、かなり安心
レンタカーを借りての旅行も安上がりにできる。

常に同一行動という煩わしさ。
病人が出たり、パスポートなくしたりしたら…。そいつをおいて行くわけにもいかず…。
そもそも計画の時点で、同一行動をとれる仲間の確保も難しい?
最大公約数的な旅行になってしまう。

フリー
(個人)

移動、Hotel、食事、Ticketの心配を、全工程通して楽しめる。
最大の長所は、全てのスケジュールを思いのまま変更可能ということ。

Single利用となるHotel代がバカにならない。
TELによるReconfirmは意外と緊張する。
洒落たレストランなどは入りづらい。
夜行などでトラブルに巻き込まれる可能性が高く、世界の裏通り巡り(?)には神経を使う。

初海外で不安な方は、3泊5日の格安ツアーに参加し、観戦旅行の雰囲気に慣れ、次からフリー旅行というパターンがお勧め。できれば土曜はフリーのはずなので、近場で試合があるのなら、ツアー仲間を誘って観戦に行ってみるべき。列車のTicketを買い、Tourist Infomationで情報を集め、トラムに乗りStadiumへ行き、ダフ屋を冷やかし当日券を買う。
これだけ経験すれば次からの旅行の大きな自信になるはず。

サッカー観戦貧乏旅行を楽しみましょう!

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